金曜日
車で街を走る
勿論窓は全開
助手席には膨らんだ営業バッグ
口に運ぶ缶コーヒーとヤルセナイ気持ち
時間は18時20分
昼間の光も徐々に失いつつある青い空
街行く人たちとホコリ臭い風
赤信号
赤・・
前の信号も、その前の信号も、その前の信号も
全てが赤
赤く灯るブレーキランプ
長く連なる赤い色
カーラジオからの心地イイ音楽
そして
よく響く男の声と優しい女の声
何だろう・・・
この気持ち
景色・風・寂しさ・・
全てのバランスが心地イイ
あ〜〜ビールが飲みて〜〜〜〜〜〜
こんな気持ちがあふれ出す金曜日の夕方
こんなのあり?
お客様U氏
訪問する度に「うん!買いたい買いたい」て言い続けていたわりにはなかなか買わなかったU氏が
ようやく買株を買いました。 ←粘りました
その後株価は上昇
一割以上儲かる水準まで値上がり
訪問した際に「そろそろ売りますか?」と聞いたところ
U氏は「儲かるなら売りたいね〜」と言っていました。
タイミングを見て電話をかけました。←当然です
「○○証券の黒ラブです。U氏ですか?」
「ハイ、Uです」
「先日の銘柄が値上がりしましたので売りますか?」
「・・・・・」
「もしも〜〜し」
「えっ?あっ?」
「もしも〜し」
「えっ?あれ?電話が?」
「もしも〜し、こちらは普通に聞こえてますよ?」
「あれ?おかしい、電話がオカシイ…」
「あれ?」
「もしも〜〜〜〜」
「あれ?電話が…」
プチッ
ガチャッ
プーップーップーッ…………
切られました。
マジ?
人間不審になりそうです
ん〜何だかな〜
朝の通勤
ガラガラだったいつもの車輛が…新年度になると何故か混んでます。
今まではどこでも座れたのに
今は、場所を探さないと座れません。
それを考えると憂鬱になります。
下がっている日に買いたいんだよ
えっ?
こう聞き返すしかありません。
だってこの客、値下がりしていた昨日は「様子を見る」と言いながら
値上がりした日になって上のように言いやがる。
怒りを抑えながら「昨日下がっていましたよ。でも安いときはなかなか難しいですからね…」
先日この客は500円で注文を出しましたが不出来。
現在480円「今日は先日よりも安く買えますよ」
「450円で出してくれ!あ〜あ資金が減ったから沢山買えないや」
ムムッ
じゃ先日の注文は何なの?結局450円で買えました
終値は430円
翌日値上がりして480円に…
電話で話をすると
「昨日は随分高いところで買わされたから…」
えっ?「先日の注文時より安く買えてますから…」
あ〜〜〜〜〜〜ムカつく
こうして営業マンの心は離れていくのです
もっと知らないと・・・
もっと理解しないと・・・
君の事?
いやいや
自分自身を!
「去年は沢山やられたから…今年こそ取り返さないと!」 ←そのお気持ちわかります
「買いますか?」
「この状況では買えないよ」
「…」
「でもいずれかこの銘柄は上がるぞ!」
「それならなおさら安いときに買わないと…」
「今日は様子を見るよ」
翌日
「昨日より安くなりましたよ…買ってみますか?」
「えっ何で?」 ←安くなったことに不機嫌
「上がっている時は安く買えたいんだから、チャンスですよ!」
結局こんな客は決断できずに、何もしないで終わり。そして我慢できずに買ったところが高値。
そして俺のせいみたいに言いやがる
「上手くいかねぇ〜な〜」
「…」
「去年沢山損をさせらせられたんだから、協力してくれよ!」
はぁ ?
去年の損だって俺のアドバイスを無視するから…あの時売っていれば大幅利食い。
言うことを聞かないから地震が来て大損
俺が悪いの?
日々相場と客と戦っています